2022年、ようやく娘が社会人になります。これで子育てが終了です。
娘が成人した時に記念撮影をしましたが、小さい頃を思い出してつい感極まってました。彼女が生きていたらきっと一緒に撮影を見守っていたんだろうなと。
そして今年、娘が自立。すでに彼氏と同棲を始めているので家はもう出ていますが、これですっかり手が離れるということ。
ここでやっと答え合わせができます。
それは娘がどういう風に育ったかです。
恥ずかしい話ですが22歳で父親になった時、僕はまったく実感がありませんでした。
娘が生まれてからの1年半、育児はできる限り協力してやっていたつもりです。それでも母親がいると自分は「サポートする側」という意識でした。
そして僕がシングルファーザーになった時、初めて父親の責任感を感じることができました。その時に強く思ったことがありました。
今回はその時に思った5つのことを書いてみようと思います。
1.将来娘が幸せになることに基準を置く
子供の幸せを願うのは当たり前のことですが、あくまでそれは親の考えに基づいてますよね。
社会に馴染むことを第一に考える親もいれば、学校なんて行かなくてもいいって思ってる親もいるでしょう。
何が正解かはわかりませんが、そのバランスをどう取るかは親次第。
男親だけだと、もしかしたら考え方が偏っていたのかもしれません。
でもですね、僕は思うんです。
子供が活き活きしてるのが一番だと。
子供の頃から夫婦仲が冷めた両親を見て育ってきた僕からすると、同じような姿を娘に見せたくありませんでした。
なのでキンキンに冷え切った家庭で育てるより、ひとり親でも明るい家庭で育った方が娘にとっていいのではと思いました。
もちろんこのまま結婚生活を続けることはお互い限界だったというのもあります。
たぶん他のお父さんお母さんとは考え方が違うかもしれません。
仮に娘が学校に行きたくないと言えば、きっと行かなくていい言ったでしょう。実際に似たようなことがありました。
それは娘が中学校の時、入部したばかりの部を半年くらいで辞めたいと言ってきたことです。
そんな初めてすぐ辞めるなんて、これから大人になった時に辞め癖がついてしまうと普通は考えてしまうでしょう。
しかし僕自身はそう思っていませんでした。
だって社会人でもどうしても合わない上司とか友人っていますよね。そんな時は逃げていいって思っています。
だから二つ返事でいいよと伝えました。
本心では今この場で全力を尽くすこと、そう思っていますが、中学生の娘には理解することは難しいでしょう。
自分の合う環境を次々と変えても変わらないと思ったら、自分を変えるしかないと気づくはずです。
2.何事も経験させる
特に失敗の経験をたくさんしてほしいと思っていました。
娘は生まれつきの性格か、物心ついたらなかなかチャレンジできない性格だったんです。
例えば自転車の補助輪をなかなか外せなかったり、乳歯が抜けそうなのに痛いのが嫌でずっとそのままにしてたり。
補助輪をどのくらいの期間付けていたか覚えていませんが、僕の時より確実に遅かったはず。そのせいか通学用に自転車を買ったのにあまり3年間であまり乗らなかったんです。
また歯をなかなか抜かなかったせいで新しい歯が斜めに生えてしまい、歯並びが悪くなってしまいました。
でもそれでもいいんです。
もし大人になって歯並びが悪かったら自分で歯科矯正すればいいだけの話。
ここで大事なのは、早く自転車に乗れることでも、将来的に歯科矯正をしなくてすむようになることでもありません。
その経験を経て、時には痛みを受け入れる覚悟も大事だということを学んでほしいんです。
3.娘の気持ちを汲みすぎない
親の中には子供のためと言ってなんでもしてあげる人もいるかもしれませんね。
僕は一切甘やかしませんでした。
それはもちろんシングルファーザーだから。たぶん他の家庭より厳しくしていたと思います。
自分たちの責任で片親の子供にしてしまった罪悪感はありますが、その環境をマイナスではなくプラスに活かしてほしいと思っていたんですね。
なのでこちらからあれこれ言わず、勉強や部活、思ったことなど自主的に話してくれるまで待っていました。
ただ、残念なことに娘からは「私に興味がないと思ってた」と言われてしまいました。
これは反省です。
娘の性格を考えれば楽な方に行ってしまうのも予測できたはずです。
甘々なおばあちゃんの方にいっていまい、自分で考えなくても大丈夫ってなってしまいました。
おかげでどこに行くにも送迎が当たり前だと思うようになり、遊びに行くのもおばあちゃんにお願いするようになってしまいました。
僕は娘には自分のことは自分でするように言ってきましたが、残念ながらその思いをぶち壊してくれたのがおばあちゃんです。
ちなみにですが、高校生の時iPhoneを持たせました。
その理由は周りと違うものだと浮いてしまうかもしれないからです。
高校生くらいになれば娘が学校でどういったポジションにいるのかだいたい分かります。たかがiPhoneですが、片親だからって変なスマホしか買ってもらえないなんて思わせたくなかったんですね。
4.娘を叱る時は叱られる理由を考えさせる
ほとんど叱ることはありませんでしたが、数少ない叱る時はなぜそれがダメなのか良く考えさせました。
元々僕は感情的にならない性格なので、逆に冷静に諭すことが娘からしたら怖かったのかもしれません。
でも何がダメか答え合わせをすることで、倫理的なことは家庭できちんと話し合うことができたと思います。
自分が間違いだったことに気づき、その分を修正をすることができれば、大人になっても応用できるはずです。
5.将来を娘本人に決めさせる
将来というと大きく括りすぎですが、娘が将来のビジョンを描けるように色んなことを決断させてきました。
小さい物で言えば洋服。
まだ小学校入る前からどの服がいいか本人に選ばせていましたし、進学先も自分に決めさせていました(これは当然か)
親からこれがいいとか、あれにしなさいとか一度も言ってません。あ、本は読んでおけって言いましたが、読んでませんね。
それでもいいと思っています。
人間関係で悩んでもその悩んだ分、成長に繋がります。
大事なことは都度伝えていますが、本人は忘れているでしょう。何か困った時に思い出してくれればいいです。
例えば相談したい時、多くの人は言いやすい人、つまり望んだ答えをくれそうな人に相談しますよね。娘の場合で言えばおばあちゃんです。
僕にはほとんど言ってきません。
たぶん思ったことと違うことを言われるからだと思います。
でも成人してから、おばあちゃんは割とテキトーなことを言っていることに気付いて、今では自分で調べたりするようになりました。
シングルファーザーは育児を通して自分も成長する
親ガチャって言葉ありますよね。
あの言葉大っ嫌いなんですけど、そう思ってしまうのも仕方ありません。
なんせ親も未熟なんですから。
初めての子育てがうまくいくことなんてそうそうないと思います。親も子供と一緒に成長しなければなりませんね。
子供や周りは自分を磨くために近くにいてくれてます。娘はやっと成人しましたが、人生まだまだこれから。結婚だけでなく、人生を通して娘が幸せになってくれるのを見守りたいと思っています。
そして自分自身も自分磨きを忘れずに行きたいですね。
ちなみに将来、再婚などお考えの方はこちらも読んでみてください。